夏威夷传统尤克里里 有关“演出”和“课程”敬请咨询。

高橋重人:SHIGETO TAKAHASHI

BLOG

西洋の地獄絵巻

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼西洋文化視察
───────────────────────────────────
■こんにちは高橋です!
 西欧文化理解のための旅に出ております。
 
 春ごろにローマに行って遺跡を見学したところ。
 2000年も前の文明の立派さに感銘を受けました。
 2度目のイタリアに行くべく


 現在シャルル・ドゴール空港で乗り換え中です。
 (2015年12月26日)

■今回は北イタリアの見学

 今回はフィレンツェを中心に見てまわります。
 せっかくフィレンツェに行くので
 当地にゆかりのある知識を得たい。

 ということでダンテの神曲について調べております。
 (産まれて初めてです)

 とはいえ翻訳でも
 読むのはしんどいと思い(憶測です)

 まんがから「神曲(まんがで読破)」

 小説家の阿刀田高さんによる
 「やさしいダンテ<神曲>」
 といった紹介本のようなものを読んでおります。
 (永井豪さんの漫画もあった様子。
  こちらの方が分かりやすそうですね)

■神曲それは、地獄絵巻

 ざっくりしたストーリーとしては主人のダンテ(詩人)
 ギリシア時代の著述家(ウェルギリウス)の霊魂のガイドに従って
 地獄〜煉獄〜天国を旅すると言うものです。

 
■作品の中で当時の聖職の腐敗などを批判した

 旅の道すがら
 イタリアに縁のある人々が間過去の栄光
 お金儲け、その名声にもかかわらず

 地獄に落ちて阿鼻叫喚の責め苦を受けている。

 この人たちと対話をする形式で
 当時の権力や聖職者がキリスト教の教えから離れている。
 そこへの批判を展開し、持論の研究を深める。
 そんな形式になっているようです。

■政争により追われたフィレンツェへの愛憎

 ダンテは若い頃、教皇と皇帝(神聖ローマ帝国:ドイツ)
 の争いに巻き込まれ。
 フィレンツェを追われる。

 若き日のフィレンツェへの愛憎が
 作品の中にも濃いとのこと。

■ヴェアトリーチェ

 ダンテは、幼き頃強烈な一目惚れを体験しています。
 ヴェアトリーチェという裕福な家庭の少女で美しかったようです。

 ただし、家柄が大きく違い、結ばれる事はなかった。
 ダンテの家はそれほど身分の高くない貴族だったのとのこと。

 しかし、ダンテはこの挨拶を交わした程度の女性に純粋な愛情を抱く。
 神曲の旅でもステージが高くなるにつれて
 天国などはヴェアトリーチェの案内になるのです。

■ルネサンス

 ダンテからルネサンスが始まった。
 そう言われる位、重要な位置におかれる詩人です。

 この新曲の中にもギリシャローマ神話にまつわる話が多く出てきます。
 それらしい登場人物であったりエピソードがちりばめられております。

 中世のキリスト教一辺倒の時代を経て
 この、ギリシャローマの文化を再評価した。

 これがルネサンスと言うものだった
 そんな歴史的な評価がなされています。

■キリスト教とルネサンス
 (一神教と多神教)

 キリスト教はもともと、非常にストイックなもの
 一神教で裁く神、厳しい戒律を守るイメージ。

 これに対比して、ギリシャローマの神話は多神教。

 非常に人間的な神々が織り成す喜怒哀楽、荒唐無稽な
 ものも含まれる数々の神話の集合です。
 (神は人間の認識に対して荒唐無稽、範囲を超えたものの表現でしょうか)

 日本の神話にも通じるところ
 親しみがわくようなところもあります。

■布教のなかで多神教要素を取り入れる

 キリスト教は一神教の教え、
 非常に優れた教えや奇跡で人気になる。

 とはいえ、異民族教を帰依させていく。
 これは、なかなか簡単ではない。

 そこでキリスト教においても
 マリア信仰や、いろんなタイプの聖人信仰

 これらを、うまく取り入れて
 多神教的な要素を持たせた。

■そして生まれる地獄絵図

 教えが広まるに従い

 いろんなヒーローヒ、ロイン
 厳しい神だけではなく
 慈愛に満ちたマリア信仰が盛んになる。

 バリエーションが出てくる。
 
 時代を経て、人の人気を得て勢力になる。
 根本から枝葉に向かって多様化する。

 そのうち聖なるものが俗化し
 解釈をねじまげ、権力を自分の金儲けに使う。
 そういうことが出てくるようです。
 
 非常にざっくり言うと、このダンテの神曲と言うのは

 フィレンツェの思いや、ヴェアトリーチェの思いが
 背景に濃く持ちながら
 そんな状況について、批判的な立場から解説した
 キリスト教版地獄絵図というような位置にあるように思いました。

 こんな知識も西洋理解のプラスになればと思います。

CONTACT

Name:お名前
E-mail
Message/

ご用件
Confirm/

送信確認