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NYの路上でウクレレを弾く 老婦人の涙
2010.03.27
4日目です。
やっぱり夢じゃない。おきてもNYにいましたよ。
今回はSOHOという地域に泊まった。チャイナタウンが近い。
なので中華の朝食とスーパーで買い物。
昼はまたウクレレフェスティバルに遊びにいき。
夕方はSTOMPを見るためにシアターを後にした。
到着すると、日曜は平日より1時間早く始まっていたんだ。
日本と違って入れてくれなかった。
しょうがないので帰り道。ウクレレしかないんだから。
演奏の出来そうなところで演奏することにしたよ。
有名な門のある公園はヒッピーみたいな人がいっぱい
音楽やってた。でもクスリの売人が来る。
再入国できなくなると嫌なので去る。
そしてあまり大きくない通り、教会の前の柵に黒人のおばちゃんが
バッグ をいっぱい並べて売っているところ。
ピンスポットみたいに街灯がひとつある場所。
そこでウクレレを弾いたんだ。
無視して通り過ぎていく人。
笑顔で通る人。
中には1ドル札やコインをくれる人もいる。
ハッキリとThank youと言って行く人も大勢いるんだ。
よちよち歩きのドレッドヘアの女の子がコインをくれる。
本気で感謝されている。これは日本の反応と全く違う。
一芸を身につけた者は日本では尊敬と共に排斥する気持ち
を持っている。
また、趣向を変えて古いアメリカのスタンダード
グーファスを弾いた時、白人の老夫婦が通りかかる。
なんども振り返り、そして立ち止まるご夫婦。
戻ってこられるご婦人の目には溢れるほど涙が浮かんでいる。
1ドル札を下さり彼らは若い頃ミュージシャンだった、と告げた。
CDをプレゼントするとさらにお金をくださる。
色んなことがあったのだろうし僕には知る由もない
ことなのだけど、僕の目の奥からも熱いものが
こみ上げてきた。
気がついたのは、欧米と日本の芸能の捉え方の違いでした。
欧米はスーパースターだけではなくて、レストランや路上の
ミュージシャンにも役割がちゃんとあって、尊敬してくれる。
(演奏は日本の路上よりも遥かにレベルが高い)
でもこのことは、国や職業を超えた真理だとわかったよ。
町のなにげないおじさんやおねぇちゃんがヒーローなんだ。
と分かったんだ。
あなたもそんなことを感じた事がありますか?