BLOG
御嶽山でウクレレを弾く
2010.03.25
07年の初夏。
あなたは3000M級の山をいくつ知っていますか?
御嶽山もそのひとつ。山岳信仰のおやまです。
仕事のあと金曜夜からイマイズミ君の車で木曾へむかいます。
深夜に麓に到着し、いっぱいやって車で寝ます。
朝5時に太陽の里公園で起床し御岳神社に詣で安全記念。
イマイズミ君なんと手鍋を忘れる。
「手鍋を忘れました!」
「どういう選択肢があるの?」
「引き返して、鍋を買います。遅れます。
このまま登ります。なんとかなります」
「まかせる!」
「ではのぼります!」
山では緩みのないスケジュールは遅れた場合体力が消耗
していることを示すので、なんとかなる場合は変更しません。
4合目まで車で。私と荷物を降ろし、イマイズミ君は
下山地点の6合に車を置いて、自転車で戻ってきました。
根性で山を楽しむ男です。
登山開始、登山道から外れて往復1時間の滝なども優雅にみながら
無数の木々と虫にまみれて登ります。
7合目に合流した時点で早くもひざが痛くなりました。
でも戻る気はありません。
本当にまずくなったら体が教えてくれるはずです。
以前登った谷川岳の経験からまだいけることが わかります。
なんとか8合目に到着。6時間登りました。
普通の山なら一つ登った計算なのです。
7合目まではシダとヒノキが多かったですがこのへんで
標高差で植物の種類が小さな松とかに変わりますね。
テントを張って、宴の準備を開始です。
なんと
忘れた鍋の代わりにマグカップで調理するはきのこなべ。
僕はその隣でウクレレ演奏。数曲弾く内に空の模様は大変化。
すごい雲。だったり。終わりごろには一気に雲に飲まれました。
なのでテントで宴です!
翌朝も三時半に起床してマグカップでもちラーメンを創ります。
ご来光はこの世とは思えない。雲の上の景色です。
飯のあと、テント等をおいて上に登ります!
痛くなった足はなんとか回復しました。
九合目にくると、おやまから吹き出すイオウの香りで幸せなってきます。
活火山なのですよ。ここは。
頂上が見えますが、御嶽神社奥社に迂回し奉納演奏します。
そして絶景。奥の院。
やがて頂上で奉納演奏しました。
サイの河原だとか、二の池、御神水の三の池などトンデモナイ景色です。
天然記念物のライチョウも飛びます。
さて3000Mになると呼吸も大変で
精神的にもつらいです。
雪もあり、滑落すると命を失う恐れがあるので迂回です。
さらに膝にくるのは、下山時。折り返してテントまで戻ります。
この時点で痛みが限界になりイマイズミ君に先にいってもらいテント
片付けてもらいます。
座って水を飲み、よく考えてみます。
冷静になると靴紐がゆるんでいるのに気づきました。
締めて出発。呼吸も大切だし、体の運用も体重による重さを
逃がすよう蟹股を維持しコツをつかんでなんとかスピード
を上げました。最後は猛然と下山し予定より30分早く下山しました。
ふもとで温泉に入って帰りました。
かなり厳かな山でした。
あっウクレレ弾いてる写真がないですね。
これはお見せするなということかもしれません。
もちろん背負って登ったのですよ。