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パリの明りはその闇に支えられる。
2014.01.09
今回はパリ日記です。
昨年から、西洋の芸術を理解したいと思うようになり。 即行動ということで年末からパリに行きました。
まあ、京都のような感じでしょうか。
古都の景観を保つため、建物の高さは 面する通りの幅によって決まって来るとのこと。
なので、通りを写真にとると どこまでも直線が奥に向かって 道路の線と、屋根の線が真ん中に向かう。
そんな景色がとれてくるのです。
日本と大きく違うのはやはり光の使い方でしょう。 街灯は以前はガス灯だったようですが、多くは ハロゲンになり、一部LEDも使われ始めているようす。
蛍光灯も一部あるかもしれません。 こういう部分も市民が、コストをとるな 美しさを取れといちいち、反論するそうです。
そして、技術が入って来たとはいえ その夜を照らしきらない。 昼か夜か分からないよなナイターのような 明るさでは決して無く。
正しく、夜なのですが人が行動するのに 最低限の灯りはつけておきましょう。 という程度の明るさです。 (大通りは明るいですが。) この灯りが、○○ルクスという数値化できる 明るさではなくて、 周りの闇との対比で非常に魅力的で とてもそれは美しいのです。
今回、その中でもひときわ美しかった 夜のセーヌ川で月の光を弾きました。
現地の日本人ウクレレ愛好家のMasuda Yoichi さんが、初対面にもかかわらず おおいに、打ち解け、案内して下さり。 毎日夜中の3時頃まで連日撮影して下さいました。
いかがでしょうか、パリの夜景と 川面にうつるパリのその光の美しさ。
そして、川のせせらぎ。 印象派の絵画でも、光が非常に写実的ではなくて 特殊な効果をかけたように描かれています。
そんなわけねーだろ。 と思っていたのですが、この景色をみると。 そういう風にも見えるかもしれない。 いや、彼には本当に見えたに違いない。 と思えて来るので不思議です。
そして、音も光も。 その効果は対比であり。 相反する要素のうまい組み合わせなのです。
「暑さと寒さ」 「早さと遅さ」 「強さと弱さ」 だから、早いだけの演奏は効果が薄い。
強いだけの演奏も効果が薄い。
少しだけ逆の要素を混ぜるのです。
今後の演奏、レッスンにもこういう部分。 さらに活かしていこうと思います。